ダイエットに向けた食事療法。脂肪を吸収を防ぐ。また、脂肪を早く消費する栄養素をまとめ
「体脂肪」とは?
「体脂肪」とは体の表面(皮膚)に近いところについている「皮下脂肪」と、内臓の周辺など体の深いところにつく「内臓脂肪」に大別されます。
「体脂肪率」とは?
「体脂肪率」は体全体に占める脂肪の割合です。たとえば「体脂肪率25%」の人は、体の1/4が脂肪ということ。では、体脂肪率はどれくらいの状態が健康なのでしょうか。
標準は成人男子で15~19%
成人女子は25%前後が目安とのこと。
体脂肪を減らす食事の工夫
体脂肪が増えないようにするためには、高カロリーな食品を食べ過ぎないといったことは当然ですが、これまでに紹介したような脂肪の燃焼を促進する栄養素を含んだ食べ物・食材を意識して摂取したり、脂肪の排泄を促進する作用のある食物繊維を豊富に含んだ食品を積極的に摂ることなども大切です。
脂肪の燃焼を促進する食べ物
1.コーヒー、緑茶、紅茶、ココア、コーラ、チョコレート
【カフェイン】には脂肪を分解する【リバーゼ】と呼ばれる酵素の働きを活性化させる作用があることから、体の中に貯蔵されている脂肪の燃焼を促進する効果があります。
カフェインを含んでいる飲み物としてはコーヒーや緑茶以外にも、【紅茶】【ココア】【コーラ】などが挙げられ、食べ物では【チョコレート】にも多く含まれています。
2.羊肉、牛肉や豚肉の赤身
【L-カルニチン】はエネルギー代謝に欠かせない重要な栄養素の一つで、食事から摂取した脂肪分や体内に蓄積されている体脂肪を燃焼させエネルギーに変換する働きをしています。
L-カルニチンを多く含んでいる食べ物・食材の代表的なものは【羊肉】で突出した含有量があり、その他には牛肉や豚肉の赤身の部分に多く含まれています
3.昆布、ワカメ、ヒジキ、海苔などの海藻類
【ヨウ素】というミネラルは新陳代謝を活発にさせる甲状腺ホルモンの成分で、体内でタンパク質・脂質・糖質の代謝を促進させる重要な働きを担っています。
ヨウ素を多く含んでいる食べ物・食材としては海藻類が挙げられ、【昆布】【ワカメ】【ヒジキ】【海苔】といった食品に豊富に含まれています。
4.ショウガ
ジンジャーとはショウガのことですが、この中の辛み成分「ジンゲロン」が脂肪代謝を促進させる物質です。
5.トウガラシ
【カプサイシン】は唐辛子(トウガラシ)の辛味成分なのですが、エネルギー代謝を活性化して体脂肪の燃焼を促進する働きがあることから、肥満予防やダイエットに効果的な成分として注目されています。
カプサイシンを豊富に摂りたい場合には【キムチ】が最適ですが、唐辛子が含まれる【豆板醤】【コチュジャン】【タバスコ】などといった調味料を料理に使用するのも良い
脂肪の燃焼を促進する栄養素、サプリメント
体脂肪燃焼を促進させる栄養成分として代表的なものです。こうした栄養成分が含まれるサプリメントを選んで、運動や食事対策とともに利用することで、さらなる効果が期待できると思います。
1.クエン酸
クエン酸はエネルギーを生み出す「クエン酸回路」(TCAサイクルともいう)にかかわる物質で、それぞれの栄養素あるいは栄養成分を燃焼させるのに非常に重要な働きをしています。
2.ビタミンB1、B2、ナイアシン
特にビタミンB1、B2、ナイアシンは、炭水化物や脂肪、タンパク質などの代謝を促進させる栄養素で、体脂肪を燃焼させ、減少させるのに重要です。
3.大豆ペプチド
大豆ペプチドは筋肉づくりにも非常に効果的ですが、体内のエネルギー代謝を促進させる働きもあり体脂肪を減少させる効果もあります。
4.リノール酸
共役リノール酸(異性化リノール酸)は、一般的によく知られているリノール酸の異性体で、体脂肪燃焼を促進させる働きがあるとされています。一般の食品の中には微量にしか存在しない栄養成分なので、体脂肪燃焼の十分な効果を得るためにはサプリメント摂取が必要です。
5.高濃度茶カテキン
脂肪の吸収は抑制する食べ物
1.エリンギ
エリンギ抽出物を一緒に摂取することで、血中の中性脂肪の上昇が穏やかに!
中性脂肪は小腸でリパーゼにより分解され、体内に吸収されます。リパーゼの働きが弱くなると、中性脂肪の吸収は抑制されます。エリンギ抽出物により、リパーゼの働きが弱くなることが分っています。
2.黒ウーロン茶
脂肪の吸収抑制効果が高い「ウーロン茶重合ポリフェノール」を豊富に含んでいるのが特徴だ。食事と一緒に摂取することで、食後の中性脂肪上昇を約20%抑制。さらに脂肪排泄効果も約2倍にアップするという。
黒烏龍茶
3.ガレート型カテキン(お茶成分)
食事で摂った脂肪は小腸から吸収されますが、通常は吸収される際に消化酵素(リパーゼ)によって分解されます。ガレート型カテキンは、この消化酵素(リパーゼ)の働きをブロックすることで脂肪吸収を抑えます。
4.プーアル茶
お茶などに含まれる苦味成分でポリフェノールの一種です。
カテキンは、活性酸素を除去し老化を防止、血中コレステロールの低下、体脂肪の減少に役立つとされています。
そのカテキン同志が合体し、パワーをアップしたものが重合カテキン。
重合カテキンを多く含んでいるのが、中国茶の一種プーアル茶。
体についてしまった脂肪は分解されないと燃焼できません。
その分解にはリパーゼという酵素の働きが必要。プーアル茶はこのリパーゼの分泌を高めるので脂肪をどんどん分解していきます。
プーアル茶には、脂肪をブロックするほか、ついてしまった脂肪を燃焼する効果もあります。
5.食物繊維類
藻類、豆類、こんにゃく、かぼちゃ、じゃがいもなどにこの食物繊維は多く含まれています。
この他、動物性食物繊維と呼ばれるものがあり、キチン・キトサンが代表的です。
これは、主にエビの殻やカニの甲羅などに含まれており、体内での脂肪の吸収を防ぎます。
6.難消化性デキストリン(はやりの特保コーラ)
整腸作用
脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)
内臓脂肪の低減作用
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