肝硬変や肝ガンにつながる危険のある脂肪肝。実はダイエットが原因の低栄養性脂肪肝の可能性も。
・“肝臓の現代病”とも言われる「脂肪肝」
“肝臓の現代病”と言われる「脂肪肝」
おもな原因には、肥満、アルコール、糖尿病(とうにょうびょう)があります。
会社などでの健康診断では約2割の人に脂肪肝が見つかる、と言われます。
・脂肪肝とは?
脂肪肝というのは、肝臓に必要以上の中性脂肪がたまった状態のこと。
健康な肝臓でも中性脂肪を3~5%くらい含んでいますが、5%を超えた場合を脂肪肝といいます。
脂肪肝は、肝臓の末期的状態といえる肝硬変や肝がんへと進む、最初の段階ということができます。
女性の場合は、肝臓で女性ホルモン量を調節しているため、月経異常や骨租しょう症などにかかりやすくなります。
・この脂肪肝、実はダイエットが原因の可能性も
非アルコール性脂肪性肝炎の原因の一つとして考えられるのが、無理なダイエットとリバウンドを繰り返すことによって、肝臓に負担をかけること。
ダイエットでやせた女性でも、栄養バランスを崩し、脂肪肝になると、非アルコール性脂肪性肝炎になることもあるそうです。
無理な自己流ダイエットの場合に脂肪肝になることがあります。
・低栄養性脂肪肝になってしまう危険なダイエットの特徴
「野菜サラダとフルーツだけを摂取してダイエット」などで、脂肪肝となる人も少なくありません。
特に糖質を多く含むお米やパンなど炭水化物を極力とらないダイエットをすると「低栄養性脂肪肝」になります。
ダイエットで糖質不足となると筋肉の蛋白質を糖質に変えて使います。長期間続くと結果的に肝臓が蛋白質不足となり、肝臓から脂肪を出せなくなって脂肪肝となるのです。
一見成功したように見えるダイエットも、実はお腹から肝臓へと脂肪を移したにすぎなかったということです。
・どんなダイエットにするべきなのか?
ダイエットする場合にも、肉や魚、豆腐や納豆などの蛋白質源をしっかり摂る、バランスの良い食事が大切なのです。
野菜やキノコは糖質の吸収を遅らせるなどの効果があります。その際、一食にすべて食べるのでなく、朝昼晩、各食ごとに分けて食べましょう。
ショウガ、にんにく、とうがらしなどは新陳代謝を促進させ、ついてしまった脂肪の燃焼を助けます。
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