お腹がいっぱいで空いていないはずなのになぜか食べ物や甘いものに手が伸びてしまう事ってありませんか?実はその行動は、エモーショナルイーティング・エモーショナルイーターと呼ばれていて自覚症状があまりない過食行動。この行動に走ってしまう原因、改善する方法を紹介。また女性はなぜダイエットに失敗しやすいのか
▼お腹がいっぱいなのに食べてしまう”エモーショナル・イーティング”とは
満腹感はあるのにイライラし食欲が収まらないで、夜食事をした後お菓子を食べてしまうといった誰にでもありうる食生活行動
数年前からアメリカで認知され始めており、ストレス・寂しさ・不安・不満といった心理状態を、「食べること」によってのみ解消しようとする行為
食べることによって、一時的に本能が満たされて気分が良くなる、現状の解決にはなんにも結びつきませんが、もっとも簡単で手っ取り早い解決法であるため、じつは多くの人が自覚症状無しにエモーショナルイーティングを行っていると考えられます
“エモーショナルイーティング”のもっとも怖いのは、いったん慣れてしまうと習慣化してしまい、自分でもなかなか気づかなくなる
▼エモーショナルイーティングにかかっている人の特徴
味覚による刺激を求めるのでどうしても濃い味付けの食べものを選びがち
・わけもなく甘いものが食べたくなる
・食べる量が増えていると分かっているのにセーブできない
・空腹でないのに食べてしまう
・無意識に食べている自分に気付くことがある
という場合は非常に危険で、すでにエモーショナル・イーターである可能性が極めて高い
▼お腹がいっぱいなのに食べてしまう原因
専門家の多くが指摘するようにその原因の大半はストレス。なにかストレスを感じたとき、好きなものを食べることによって気を紛らわそうという心理メカニズムが働く
ストレスが脳に悪い影響を与えると、中枢神経が乱れ、食欲のコントロールが効かなくなります。そうなるとムダな食欲が増え、常に「何か食べたい」と思う
・ストレスを多く感じると、ドーパミンが過剰分泌
食事をすると、脳内にあるドーパミンというホルモンがたくさん分泌されます。ドーパミンが分泌されると、摂食中枢を刺激し、食欲がわいていきます。ちょっと食べると、よけいにお腹がすいてくるというのはこのため
ドーパミンはストレスにより分泌過剰になることもあります。このため強いストレスを受けている人は、過食に走りやすくなります
ストレスによりドーパミンは、分泌が過剰になりますが、反対にセロトニンは分泌量が減ります。このため満腹を感じなくなり、どんどん食べてしまいます。また、セロトニンは、気持ちを穏やかにする働きがあるため、分泌量が減るとイライラしやすくなり、過食にさらに拍車がかかります。
体は、ごはんを食べるとき必要な栄養素が欠けるとそれが満たされるまでなにかを食べるように脳に指令を出してしまう
体が、必要としている栄養素が足りないと感じると、「何か食べたい感じ」がおさまりません。
たとえばの例、食事でなく、お菓子ばかりたべても、満足感がないように。栄養バランスだけでなく、塩分とかも含めて。
例えば、月経前に急に食欲が抑えられなくなって過食に走ってしまう月経前症候群(PMS)は、体の栄養不足。「月経は1カ月間の食事の成績表。その月、しっかり食べていないと月経に必要な血液やエネルギーが不足するので、脳が“食べろ”と命令する」
何かに熱中するわけでもなく、手持ち無沙汰。おしゃべりするわけでもなく、口淋しい。その「淋しさ」を埋めるように、食べてしまっている
▼女性がダイエットに失敗しやすい理由
女性のほうがストレスなどによる“やけ食い”、“ご褒美スイーツ”などの誘惑に流されやすい
「ストレスがたまったときに食欲が増す」と答えた女性の割合は、男性の約2倍。女性は男性と比べて「食べる」ことでストレスを発散する性質がある
基本的に女性は男性より、甘い物を好む傾向にあります。それは、ホルモンの働きの違いが理由とされています。男性ホルモンは、基本的に甘い物に対して、抑制する効果があります。だから、男性は甘い物が苦手だったり、そうではなくても多くの量を食べるのは無理!といった方が多い
▼大丈夫!その偽の食欲はコントロールできます!
噛む回数は20回でも25回でも自分で決めた回数を守る
ムダに食欲を刺激されないように、TVや雑誌の食べ物特集は見ないようにする
極端な食事制限にはしない
「甘いもの、ジャンクフード厳禁、口にするのは、野菜、果物、と水だけ」なんていうのはかえってストレスの元に
“無駄食い”をするのは、適当にあるものを食べてしまい、本当に食べたいものを食べていないから。食は本能。本当に欲しいものを食べれば、食欲も治まり、過食も落ち着くはず
迷ったら高価なものを選ぶ。アイスでも高級な方が味も濃厚で満足感が高い
食事日記をつける
自分が食べている量をきちんと把握する。食べたものを全てかきだすと意外と食べていたことや炭水化物に偏りがちなど。食生活のくせや痩せない原因が見えてくるはず
熱中できることを見つける
何かに夢中になっているときは、脳が心地いい状態を維持するため食欲を抑えるのに有効
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